木材のはっ水・防汚のための最高級セラミック塗料
撥水シリーズ

tataraのブログ

tatara撥水セラミック 6タイプの性能比較試験データ

6タイプのtatara撥水セラミック。

それぞれに共通する木材保護性能、たとえば撥水性・防汚性・含浸性・耐候性・耐久性・作業性・メンテナンス性はあるものの、実際どのような性質のものなのか?

一定期間に同じ条件で屋外暴露することによって検証してみた。

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◉マツ白太材(45×15×910) 完全屋外水平暴露試験実施:2017.3/1 ~2017.12/20 10ヶ月間

⬛️2017.12.20完全屋外暴露経過観察データ

 

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<試験結果からみる性能見解>
tatara撥水セラミックマルチ
→約10ヶ月にわたる屋外暴露による紫外線・風雨・温湿度変化のなかで、表面の変化が目に見えて明らかに確認できる。この表面の灰化したものは、表面浅く灰化しており均質的で柔らかく水で容易に洗浄できる程度の、いわゆる”灰”のようなもの。黒いカビ状の有機物や汚れが木材に浸み込んでいない。シルバーグレー色にきれいに焼けているのが特徴といえる。
屋内フローリングをはじめ、家具・水まわりなど特に耐水性・防汚仕上用にオススメしていますが、日焼けを前提にするならば、メンテナンスの容易性をふくめて屋外使用に使用される方もおられます。
tatara撥水セラミックHD
→tatara撥水セラミックマルチに非常によく似た性状が確認できる。ケイ素成分(ガラス質)が多少ないこともあり防汚性能が少し落ちる反面、木材に塗料が沈み込む浸透性・硬化硬度が優れているため木材強化用の下地剤として組み合わせて使用することを想定しています。
また、塗料が浸透しにくい硬い木材への塗工や、紙・布・革などのケイ素(ガラス質)を控えて浸透性が必要な素材に対しては有効かと考えられる。
tatara撥水セラミックオイル
→撥水セラミックマルチをベースに天然植物性オイル(荏胡麻油)が20%ブレンドされていることもあり紫外線による表面の灰化が随分抑制されている。特に南洋材や人気のウォールナット・チェリー材など濃色木材への相性は良い。ただし、あまり塗り重ねしすぎるとオイルの硬化物が表面にのこりメンテナンス時の障害になる可能性もある。
tatara撥水セラミックヤケ止め屋内用
→tatara撥水セラミックに紫外線防止剤(UVカット剤)が木材表面に覆っているので、木材繊維の紫外線による劣化が緩和されているようであるが美観的には白っぽく見えてしまう。濃色木材よりは、ヒノキ・メープル・ブナ材など木肌の白い木材に向いている。屋内において日焼けが気になる場所(フローリング・テーブルトップ)にお使いいただけるようにオススメしています。
tatara撥水セラミックヤケ止め外部用
→tatara撥水セラミックヤケ止屋内用に比較して紫外線防止剤(UVカット剤)がさらに多く木材表面に残ってより白っぽく変化してしまう。濃色木材よりは、ヒノキ・メープル・ブナ材など木肌の白い木材に向いている。
また、木部色を生かすことを優先するとtatara輪染み・アク止めを下地剤として仕上げると効果的。この場合、tatara撥水セラミックマルチ・HDの方が良いかもしれません。
tatara輪染み・アク止め
→テーブル・カウンタートップでよく問題になる輪ジミ・アク止め用の下地剤は、他のtatara破水セラミック・tatara撥水無機ウッドの下地剤用として併用したいただくために開発しました。暴露試験に於いては屋外の日焼け劣化にもっとも効果的であった。木材色の維持・紫外線により灰化現象をより良く抑制し素材の耐久性にも寄与している様子。
また、鉄釘などの金属反応による黒変色、アルカリ反応による変色を防止する効果があり建築の外壁をはじめ、窓枠・建具・デッキなどの厳しい条件下での効果が期待できます。
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※tatara撥水セラミック・tatara撥水無機ウッドはアルコール溶剤をベースにしており汎用性があるのも特徴のひとつです。メーカー塗料(オイル塗料・オイルステイン・水性顔料系着色剤)との併用も実験・検証をすすめております。