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撥水セラミックと撥水無機ウッドの性能比較試験データ
tatara 撥水セラミックに比較して40%程度コストダウンした建築用の塗料です。
木材に浸透し硬化したケイ素(ガラス質)の成分は同じですが、コストダウンした溶剤を使用することにより木材への浸透性は少し弱く浅い傾向があります。それに伴った撥水性・防汚性・含浸性・耐候性・耐久性についても性能低下がみられます。作業性・メンテナンス性については、tatara撥水セラミックと同様になります。
どれくらいの性能差があるのか?それをカバーする方法はあるのかを検証してみました。
一定期間に同じ条件で屋外暴露することによって検証しました。
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◉栂材(45×15×910) 完全屋外水平暴露試験実施:2017.10/5 ~2018.5/1 8ヶ月間
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<試験結果からみる性能見解>
→tatara撥水セラミックのアルコール溶剤を変えることにより大幅にコストダウンしています。
比較試験でも明確な性能差がみられます。
屋外暴露経過を経るごとに木部表面のトーンダウン(汚れ・シミ)や木材接着部分の黒いシミに現れています。
もちろん無塗装に比較すると十分な効果はみられますが、これは木材に塗料がどれだけ早く・深く・隅々までくまなく浸透しているかの差になって現れているといえます。オイル塗装以上の性能レベルは十分に確保されていますので、屋内のフローリング・壁・建具・収納家具などの表面摩擦の緩い場所などに適しています。
コストを下げることと同時に性能を上げる方法として、tatara輪染み・アク止めを下地剤として使用すると明確にtatara撥水セラミックマルチ程度まで性能がアップしています。
また、日焼けを防止するには顔料系着色剤で木材を保護することがもっとも効果的なので、ワシン ボアーステイン水性顔料系着色塗料 を下地剤として併用したものも併せて試験しています。下地剤としては、他メーカーのオイルステイン各色でも大凡併用ができていますが、念のため、事前にお問い合わせいただければと思います。